タネのない奇術
マントを翻し,このリトル・メッセンジャーに
「世界を旅して来い」と言うやフッと消えて行くはずだったが消えない。
何度やっても消えない。
reenex cps
「ああ、そうだった。旅費がないと,旅には出れなかった」
と言って、リトル・メッセンジャーに金を渡すやフッと
跡形もなく消えてしまう、という奇術。
これを見た子供たちは興奮する。だけども、タネのない奇術はない。
これのポイントは,「旅費を渡さなくっちゃ」と言って、ポケットをまさぐるシーン。
タネ隠しは、まさにここにあった。
推理小説でも、一つの反対に見える行為こそが怪しい。
推理小説の元祖的存在であるエドガー・アラン・ポーは詐欺師に注目した。
そして,一流の詐欺師には,類型があることを発見する
許智政醫生。
それは、「綿密さ」「忍耐力」「工夫」「独創性」といったもの。
中でも「独創性」のある詐欺師こそ、一流と表現している。
許智政醫生
誰も使わないような手を使って
うまくダマしてくれるのは、一つの快感?
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